当事務所の特色
1.多彩な取扱業務による「総合力」
当事務所は、開設当初より、あらゆる分野の業務を取り扱って参りました。それら事案の処理で培った知識と応用力、そして事案処理を通して得た実務経験とノウハウは、すべて事務所の財産として、総合事務所の根幹を形成しています。
情報社会の高度化、複雑化により、あらゆる業界はボーダレス化が進んでいます。弁護士もまた、特定の分野だけに傾倒することなく、幅広い分野の法的知識を有し、クライアントに対し、幅広い観点から適切なアドバイスを行う「総合力」こそが求められています。
クライアントが法的問題に直面した場合、主たる問題点はある一定分野に存在するとしても、その問題点を抽出する過程や、さらには問題を抜本的に解決する経過において、必ずや「総合力」が必要とされます。ひとつの事案を解決するとき、あるいはひとつの経済活動に伴う法的問題を予防的な見地から分析するとき、偏った知識のみでは、クライアントの権利を守ることはできません。
果たして問題の所在がどこにあり、いかなる法律が問題となり、どのような方法でこれに対処すべきか、そのすべてを的確に判断するためには、オールラウンドな法的知識とこれを柔軟に駆使することのできる応用力やノウハウが重要となります。
当事務所では、多彩な事件を取扱い、また、弁護士同士がそのノウハウを共有することで、さらに、現況に甘んじることなく、各弁護士が真摯に研鑽を積み、常に自らの知識と応用力を刷新していくことで、クライアントに対し、総合的なアドバイスを行うことが可能となっています。
2.チーム制による専門性の強化
一方、各弁護士が、総合力とともに、自己の専門分野を持ち、これを特化させることで、より一層、事務所のサービスは正確性と的確性を増しています。
総合力によって抽出した問題点を、現実に解決し、最善最良の結果を得るためには、高度な専門性もまた必要不可欠です。
当事務所では、特に専門性の高い分野について、チーム制を採用しています。
当該分野について十分な経験を有するチームリーダーのもと、チーム所属弁護士が、最新の判例や先端の実務動向、学説等についての勉強会を定期的に行い、あるいは論文の執筆に向けた活動を行うなど、実務的学術的見地からチームの専門性を高めるとともに、ノウハウの共有と現実の事案処理における経験を着実に集積しています。
当該分野の依頼を受けた場合には、チームのメンバーが中心となって事案を分析し、日々の研鑽で培った専門的知識とノウハウを実践力に換え、チーム一丸となって事案の解決にあたっています。
総合力に裏打ちされた専門性、それが当事務所の特色です。
3.訴訟への積極的取組
当事務所は、創設以来、訴訟をはじめとする紛争解決業務を、事務所業務の中枢に据えて参りました。
弁護士業務において、「紛争を未然に防ぐ」という予防法務の分野は非常に重要ですが、現実に紛争に巻き込まれ、あるいは訴訟等法的手段によらずして事態を打開することが困難な状況に置かれた依頼者を窮地から救うためには、紛争解決業務への取組が必須であり、また、紛争解決業務での十分な経験を積むことによって、初めて紛争の予防に何が必要であるかという意識が養われ、的確な予防法務が可能になるものといえます。
訴訟においては、依頼者の真に満足のいく結果の獲得を目指すため、十分な証拠収集能力、適時の攻撃防禦方法の構築力、裁判所の心証を的確に汲み取る理解力、自らの主張を最も効果的な方法で裁判所に伝達していく交渉力、準備書面等の主張書面において裁判所を説得し相手方を論破する文章力、情勢を正確に把握しそれを依頼者にフィードバックしていく分析力等、さまざまな能力が要求されます。
それらの技術あるいは能力を総合的に駆使し、依頼者の権利の保護を図ることができるか否かは、個々の弁護士の能力と研鑽もさることながら、多数の訴訟事件を経験することによってのみ得られる、訴訟実務の知識とノウハウによって決定されるものであります。
当事務所は、創設以来30年に及ぶ実績の中で、数千件以上の訴訟案件を手掛け、クライアントの皆様からは「訴訟に強い事務所」として厚い信頼をお寄せいただいて参りました。これは法律事務所としてこの上ない評価であり、同時に、予防法務にとどまらない、現実の紛争解決が、クライアントの皆様からいかに強く求められているかを痛感させるものであります。
当事務所は、これからも、現に紛争に直面した法人や個人の皆様が、速やかに、そして適切に法的支援を求めることができるよう、「訴訟に強い事務所」で在り続けたいと考えます。
4.こだわりと熱意
すべての事案が、当初想定した通りの経過を辿り、クライアントの権利実現という目的を順風満帆に達成できるものではありません。事案によっては、受任当初から、様々な障害が予想され、あるいはいかに努力しようとも、クライアントの要請を実現することに困難が伴う場合もあります。
しかし、いかなる事案であっても、また、事案解決に伴いどのような障害が生じようとも、当事務所は、一旦事案を受任し、クライアントの信頼を引き受けた以上は、最後まで諦めず、こだわりと熱意をもって、最善最良な結果を模索していくことこそが弁護士に課せられた責務であると考えます。
こだわりと熱意の体現は、例えば、粘り強い証拠収集であり、地道な調査であり、気概のある起案であり、圧力に屈しない折衝であり、さらには真に依頼者の権利保護を考え十分な情報提供のもと依頼者の判断を仰ぐ協議等であります。
クライアントにとって、何らこだわりのない事案は、法律事務所に持ち込まれません。法律事務所の門戸を叩くとき、クライアントは、その事案に様々なこだわりがあり、その解決のためには、こだわりを共有できるリーガルパートナーの法的助言や法的アクションを必要としています。
当事務所では、すべての事案が、大小の差こそあれクライアントの人生や企業経営に関わり、かつ、そのような場面であるからこそリーガルパートナーとしての関与が求められていることを銘肝し、自分にしかできない仕事、当事務所にしかできない仕事の実現を常に希求し、真に質の高いリーガルサービスを提供すべく、事案解決に心血を注いでいます。
5.カンファレンスや弁護士協働による機動力の確保
複雑な事案や機動力を要する事案については、複数の弁護士が協働することで、より一層、迅速かつ的確な対応が可能となっています。
専門性の高い分野の事案については、チーム所属弁護士が複数名で事案を担当し、あるいは問題の所在が多岐にわたる総合的事案については、チームを越えた複数名の弁護士が協働して事案を担当します。また、大型破産案件や保全事件など、機動力が求められる事案については、複数の弁護士のマンパワーを集中的に投入することで、ベストパフォーマンスというべき結果を得ています。
特に、緊急時のミーティングのほか、全弁護士が参加するカンファレンスを定期的に実施し、担当弁護士が、現在受任中の案件について報告し、その処理方針について弁護士間で自由闊達な意見交換を行っています。
このようなカンファレンスを実施し、多数の弁護士による検証を経ることで、問題点の抽出に遺漏がないか、時機にかなった対応がなされているか、更にどのように調査・証拠収集を行っていくべきか等につき、適切な意見交換が行われ、より一層質の高いサービスを提供することが可能となっています。
6.新人弁護士の育成
新人弁護士は、入所後一定期間にわたり、代表弁護士をはじめとする他の弁護士とともに、多種多様な事案を経験することで、法的知見を深めるとともに、事案から問題点を抽出する総合的な能力を身に着けていくことができます。
マンパワーこそが財産となる法律事務所においては、一定水準の人材を確保するとともに、その人材を丁寧に育成することで、質・量ともにマンパワーを拡充し、クライアントのニーズに応えることができると考えます。
また、近年、弁護士の数は増加の一途を辿り、事務所を訪れる就職希望者の数も著しい増加傾向にあります。しかし、当事務所としては、徒に数を追うことは、真に質の高いリーガルサービスの提供に繋がらないと考えます。
すべての弁護士が事務所の名に恥じない水準を確保すること、そして、それら弁護士が事案において協働し、「質の高いリーガルサービスの提供」という目標に向かい一丸となることで、当事務所の存在意義は保たれると考えます。
したがって、当事務所は、毎年少数精鋭の弁護士を厳選して採用し、それらの弁護士を丁寧に育成することで、クオリティの維持や、新人弁護士の育成を通じた更なる事務所全体としてのレベルアップに努めています。
7.社会貢献
当事務所では、各弁護士が、大学等教育機関や研究機関における専門的実務教育に携わり、また、弁護士会等における専門性の高い委員会や研究会に積極的に参加する等しています。
そのほか、法テラスや弁護士会の法律相談員に登録し、消費者その他社会的弱者への法的支援に積極的に関与するとともに、弁護士会における人権問題への取組等を通じ、社会的正義の実現に努めています。